賃貸物件の入居時チェックについて徹底解説!
賃貸物件に入居する際、入居時のチェックが極めて重要です。本記事では、入居時にチェックしておくべきポイントについて解説します。入居前のチェックを疎かにしてしまうと、あとで後悔することもあります。物件の状態や設備の確認、契約書の内容など、入居時に抑えておきたいポイントを知っておきましょう。
入居時チェックとは
賃貸契約時には、現況確認書と呼ばれる入居時チェックリストという書類が渡されます。入居者が部屋や物件の状態を確認し、不具合や問題点があれば期限内に報告する書類であり、入居時の部屋の状態を詳細に記録する役割を果たすものです。
しかし、引っ越しの準備や忙しさから、入居時チェックリストを適当に記入する方も少なくありません。適当に記入してしまうと後々トラブルにつながる可能性があります。
入居者が自らの責任範囲を明確にし、退去時の敷金精算におけるトラブルを回避するためには、入居時チェックリストをきちんと記入し、不具合や損傷を正確に報告することが重要です。
入居時に確認すべき場所
賃貸物件では、入居時チェックリストと合わせて自身でしっかりと確認しておくべき箇所がいくつかあります。以下で3つの重要箇所をみていきましょう。あらかじめ確認しておくことで、新生活がこんなはずではなかったという事態を防ぐことができます。
壁や床の状態
まず、壁や床の状態を注意深く確認してください。おすすめのタイミングは、引越し当日ではなく、契約を終えてカギをもらったらすぐです。このとき、壁にはキズや汚れ、床にはヒビや凹みなどがあるかをチェックしましょう。
これらは実際に入居し、生活しはじめてから気になるポイントとなるため、事前に確認しておくことが大切です。
水回りのカビや水漏れ
水回りのカビや水漏れなども必ずチェックしましょう。キッチンやバスルームなど、水回りはカビが発生しやすい場所です。生活する前からカビや水漏れがあると、生活に支障をきたすだけでなく、健康被害も考えられますので、入居前にしっかりと確認しておきましょう。
このとき、しばらく水を流しっぱなしにして確認することをおすすめします。これは、詰まりや水漏れなど内部までは目で確認することができないからです。もし、気になる点があったら不動産屋に相談し、ハウスクリーニングや修繕を依頼してください。
備え付け設備の状態
また、設備関係も重要なチェックポイントです。エアコンや給湯器、キッチンなどの設備が正常に動作しているか、スイッチやコンセントの接触不良がないかなどを確認しましょう。入居後に設備トラブルが発生すると、生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。
さらに、入居時には扉をすべて忘れずに開け閉めしてください。扉の開閉がスムーズかどうか、ヒンジや取っ手に問題がないかを確認します。不具合がある場合は、不動産会社に報告し、修理や交換を依頼しましょう。
入居時チェックをする際のポイント
入居時チェックは、入居前の物件をしっかりと確認するために重要なステップです。この作業をおこなう際には、いくつかのポイントをおさえておきましょう。後々のトラブルを防ぐことにつながります。
荷物を搬入する前におこなうこと
まず、入居時チェックは引っ越しの荷物を搬入する前におこないましょう。荷物が置かれると、一部の箇所が見えにくくなったり、確認しづらくなる場合があります。そのため、部屋に何もない状態でじっくりとチェックすることが大切です。
上記のとおり、引越し当日ではなく、契約を終えてカギをもらったらすぐのタイミングがおすすめです。
写真に残す
次に、気になる箇所や不具合がある場合は、写真を撮り残しておくことが重要です。写真を撮っておくことで、後日トラブルが生じた際に証拠として利用できます。とくに、壁や床の傷、設備の不具合など、トラブルになりやすそうな箇所を撮影しておくとよいでしょう。
入居時チェック表を手元に残しておく
さらに、入居時チェック表を手元に残しておくこともおすすめです。入居時に提出するチェックリストは、本来不動産会社へ提出しますが、提出前に念のためコピーを取っておくことで、自分の記録として残せます。また、入居後に何か問題が生じた際に、手元に入居時チェックリストがあれば、対応がスムーズになるでしょう。
まとめ
入居時チェックの大切さ、入居時に確認すべき場所、入居時チェックをする際のポイントを押さえることで、快適な生活を送るための土台を築くことが可能です。物件をしっかりと確認することで、入居後のストレスやトラブルを未然に防ぐことにつながります。このとき、壁や床の状態、水回りのカビ、設備関係、扉の開閉など、入居前にチェックすべきポイントを把握し、時間をかけて確認しましょう。また、問題箇所や気になる箇所を写真に撮り記録として残し、入居時チェック表もコピーし手元に残しておくことも重要です。これらの手順を踏むことで、入居後に生じるトラブルを回避しておけば、安心して新生活をスタートできます。これらのことから、快適な居住環境を保つために、入居時チェックは欠かさずおこないましょう。