アパート・マンションの内見の時に不動産会社に聞くべきポイントを紹介
賃貸物件を借りる前に欠かせないのが、部屋の内見です。不動産情報や写真だけではチェックできないポイントを確認するため、内見の重要度はとても高いです。そこで今回は、アパートの内見の流れや持っておくと便利なアイテム、内見の際に不動産会社に聞くべきポイントを詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
内見の流れ
内見当日は、あらかじめ予約した不動産会社の店舗を訪れることから始まります。ただし、集合場所が不動産会社の店舗ではなく、最寄り駅や物件の現地になる場合も多いです。そのため、何時にどこに行けばよいかを事前にしっかりと確認しておくことが大切です。
初めて訪れる場所だと道に迷うこともあるため、普段より余裕をもって行動しましょう。また、物件を比較・検討するためには、一度の内見で3〜4件程度見学するのがおすすめです。なぜなら、1件だけではわからない各物件のメリット・デメリットが見えてくるからです。
見学希望の物件は、内見日の2〜3日前までに不動産情報ポータルサイトなどで事前に選んで不動産会社に伝えておくと、当日の案内がスムーズに進むでしょう。内見当日は、不動産会社の担当者から各部屋の説明を受けます。
図面やインターネットではわからない情報や、希望条件の優先順位などについて話をする時間もあります。最近ではVRで部屋の内部をあらかじめ確認できる物件も増加傾向です。
そのため、事前にイメージを把握しておくことで内見時に注目すべきポイントが明確になり、時間の節約にもつながります。
内見の時に持っておくと便利なアイテム
内見は、図面やインターネット上では得られないリアルな情報を収集できる貴重な機会です。そのため、効率よく情報を集めるためには事前の準備が重要となります。以下では、内見の日に持っていくべきアイテムを紹介します。
メジャー・筆記用具
まず、メジャーと筆記用具を持参するのがおすすめです。これにより、部屋の幅や高さを実際に測って図面に書き込んだり、気になる点をメモしたりすることができます。これらの情報は、より正確な判断材料となります。
マスキングテープ
また、実家から家具や家電を持ち込む予定がある場合や新たに購入したい家具がすでに決まっている場合には、それらのサイズ(幅・奥行き・高さ)を事前に把握しておくことが大切です。
現地でマスキングテープを使って配置をシミュレーションすれば、家具の設置後の空間イメージも掴みやすくなります。
身分証明書・印鑑
さらに、内見当日に物件が気に入り、すぐに入居申し込みをしたい場合も考慮して、身分証明書や印鑑などの申し込みに必要な書類を持っていくと安心です。とくに、事前に決める意向がある場合には準備を整えておくことでスムーズに申し込みが行えます。
内見の際に不動産会社に聞くべきこと
内見の際には、不動産会社に対して積極的に質問をしましょう。そうすることで、理想の部屋探しと満足のいく引っ越しにつながります。
「こんなこと聞いてもいいのかな」と遠慮してしまいがちですが、契約後に後悔しないためには、疑問や不安に思うことはすべて確認しておく姿勢が大切です。ここでは、内見時に不動産会社に聞いておくべき主なポイントを紹介します。
空室期間・回転率
まず確認しておきたいのが、空室期間と回転率です。空室期間が短い物件は、人気があり住みやすい可能性が高いです。一方で長く空いている場合は、日当たりや騒音、湿気など、何らかの理由で入居者が決まらない可能性があります。
また、回転率が高い物件は入居者の入れ替わりが激しいため、住み心地に何らかの問題があるケースもあります。逆に回転率が低い物件は、住民の定着率が高く、落ち着いて暮らせる環境である可能性が高いです。
ただし、これらは一概に言い切れるものではないため、理由をしっかり担当者に確認することが大切です。
近隣住民のクレーム情報
次に確認しておきたいのが「近隣住民に関するクレーム情報」です。過去に騒音トラブルがあったのか、ゴミ出しのルールが守られているのか、駐輪場の使い方に問題がないかなど、住んでから気になることについて事前に知っておきましょう。これらの情報から、物件の管理状態や住民のマナーを知る手がかりになります。
周囲の住人の特徴
「周囲にどのような住人が住んでいるのか」も重要なチェックポイントです。例えば、子ども連れの家族、夜勤の多い単身者、若い学生など、住人の生活スタイルによっては騒音や生活リズムの違いでトラブルにつながることもあります。
そのため、左右や上下の部屋の住人がどんな人かを尋ねておくと安心です。加えて、過去の入居者がどのような人物だったのか、なぜ退去したのかという情報も参考になります。
転勤や結婚などポジティブな理由であれば問題はありませんが、短期間で退去している場合は、何らかの住みにくさがあった可能性もあるため注意が必要です。
まとめ
内見は、自分に合った賃貸物件を探すうえで欠かせません。写真や図面だけでは見えてこない、リアルな情報を得る絶好の機会です。本記事では、内見当日の流れや持ち物、そして不動産会社に聞くべき質問ポイントまで、満足度の高い引っ越しを叶えるためのポイントを解説しました。空室期間や近隣住民の情報など、気になる点は遠慮せず質問することが後悔しない物件選びのカギです。本記事を参考に、住みやすい賃貸物件を見つけてください。